ハーレーに乗りたいと思う人が、一番心配に思うことが、「ハーレーはやっぱり壊れやすいのか?」という事ではないでしょうか。

「日本の4メーカーに比べたら」定評通り壊れやすいと、私も思うそのわけとは、やはり自分の経験から。

では実際にどのような事があったのか?まず時系列に書いてみます。

①プライマリーチェーンとスプロケットの間に脱落したチェーンテンショナーが噛みこんだ。

②アクセルワイヤー切れ。

③イグニションの電線がタンクの裏側付近で断線した。

④バッテリーのショート。

⑤クラッチの、(クラッチ板があるところの)中央のベアリング破損。

⑥シフトペダル折れ。

⑦カムポジションセンサー破損。

①~⑦それぞれの状況について。

①チェーンテンショナー嚙み込み

5台ほど一緒にツーリング中、交差点を右折しようとしたところ信号赤につき右折レーンに並んで停車。信号青になるのを待つアイドリング状態のとき私のバイクが「ガクッ」というショックとともにエンスト。通電はしているようなのでふたたびセルボタン押してもセルモーター回らない。というよりクラッチレバーが動かず、クラッチが切れない。信号青になっても右折レーンで立ち往生しているので後続車からはクラクション鳴らされる。同行の皆は右折して行ってしまった。右折レーンに一人取り残された私はとにかく道路脇までバイクを移動させたいが後輪ロック状態でにっちもさっちもいかずしかたなく道のド真ん中でサイドスタンドを出してバイクから降りた。そうしていると、私がいつまで経っても来ないので他の皆が戻って来てくれた。状況を説明する。すると幸い交差点のカドにあったコンビニから友人が台車を借りてきてくれ、皆で後輪を持ち上げてそれに乗せる。前輪はもちろんロックしていないのでその状態で私がハンドルをとり数人が台車を押し数人が両脇をささえながらコンビニまで押して移動させることに成功した。この時ばかりは一人ではなかった事に感謝しました。

後輪のロックは解けないまま不動車となったバイクは入院となり、調べてもらうとプライマリーチェーンとスプロケットの間に脱落したチェーンテンショナーが噛みこんだ状態であることがわかった。噛みこんだ状態でエンジンは回ろうとしたため無理な力が加わりクランクケース自体に少しだがクラックが入っていた。

その後修理は完了したけどなぜチェーンテンショナーがはずれていたのかという疑問。普通こんな物が、ついているところからはずれる事はありえないので友人たちは「リコールもんじゃないか?」と噂していた。交換のためとりよせてもらったテンショナーはもとのやつより大きいサイズになっていた。クランクケースに入ったクラックはいまでもそのまま。

これがクラック

②アクセルワイヤー切れ

ツーリングに出かけようとした朝、エンジンをかけようとスロットルを回した(火を入れる前にチョークをかけて、かつスロットルを回してキャブレターにガソリンを少し送り込む)ら、いつも通りの抵抗がなくスルッと回った。ワイヤーはアクセルの方とアイドリングの方と2本あるけどアクセルの方のワイヤーがスロットルとキャブレターのちょうど真ん中あたりで切れていた。この時はまだ走り出す前自宅でそうなったのでよかった。少しでも走り出した後だったらやばかった。

バイク屋さんに「アクセルワイヤーが切れた」と電話すると最初信じてもらえなかった。「そんなもん切れるわけない。スロットル側かキャブレター側のどこかがはずれたんだろう。」「いや、確かに切れている。」と切れた先端を見ながら返答。

原因としてはやっぱりケーブル内に水が入り錆びたということか。純正部品を自分で交換。

③断線

ツーリング帰りに給油しようと自宅近くのGSに入った。給油して、帰ろうとキーを回してもイグニションがオンにならない。何度かオンオフを繰り返したらなんとか電気が入りエンジンかかりその日は帰宅。しかし翌日確認するとやはり電気がこない。結局ドック入りして原因を調べてもらうと、タンク裏あたりの電線が、断線していたとのこと。ところが、それを直すためにはイグニションを、キーも含めてまるごと交換しなければいけないとのことでアメリカから送られてくるまで待つ必要があった。今思うとツーリングのその日はなんとか帰宅することはできたのでそこはラッキーだったのか。

④以降次回へ